【心理学】仲間(ピアpeer)効果

沢山の手の画像

ピア効果は、教育心理学や行動心理学‥研究から始まりました。

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正のピア効果・負のピア効果

実験検証では、自転車競走の際「個人走行」と「集団走行」では、集団走行で競争した方が速いという結果がでました。

相手に“負けたくない”という心理がモチベーションになり結果、予想以上の力を発揮したと考えられます。

正のピア効果

  • グループ作業で効果が高い

※良い緊張感の中で同じゴールを目標としている「仲間」の存在が、作業効果を高めている

負のピア効果

  • 競争相手が不適切
  • 競争期間が長期化
  • 競争目標が不適切

例えば、実力差が大きい相手では、「楽勝~」「勝てる気がしない…」など勝負の結果が見えているため、ピア効果は発揮されにくいのです。

人によって、環境や立場やレベルなどタイプは様々。安易に競争を促すと、正のピア効果は発揮されず生産性が低下してしまいます。

ももいぬ
これらは「負のピア効果」です

正のピア効果を発揮するために

日本人は、農耕民族のような意識があり仲間意識が強い。群れる行為が好きな人種とも言えます。

グループ活動が得意で、誰かのために努力することが苦ではない人が多いと感じます。

正のピア効果 発揮ポイント

  • グループ単位の活動
  • 内発的動機づけ

群れを好みグループ活動が得意な日本人には、“個人”よりも“グループ単位”で取り組む方が効果的と考えられます。

なないろ
内発的動機づけ(物質的な報酬は無し)が重要

下に「内発的動機づけ」の記事がありますので、ぜひご覧ください。

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物質的な報酬(金品)を与えると、内発的動機づけが低下すると言われています(アンダーマイニング効果)

一方、言語的報酬(ありがとう‥)を与えると、内発的動機づけは低下しにくいと言われています。

正のピア効果を発揮して作業効果を高めよう

ピア効果を上手に活用するためには、「グループ単位」の活動と「内発的動機づけ」が重要になります。

正のピア効果を発揮して作業効果を高めてみてはいかがでしょうか。

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