開業した経緯の記事で「職業訓練校との出会い」について触れました。
当時、職業訓練を受けようと決めてから情報収集をした経験から、わたしなりの申し込み準備や見学会・面接対策が誰かの役に立てれば……という気持ちからこの記事をまとめました。
ここでは、職業訓練申し込み準備から入校までの流れ・対策について筆者の経験談を踏まえてお伝えします。
ぜひ最後までお読みください。
現在の状況とは異なる箇所もありますのでご注意ください!
職業訓練校申し込み準備|情報収集して行動する
退職前から、夜な夜なネットで情報収集をして職業訓練にたどり着きました。
退職した翌日の朝一に、ハローワークへ。
チャレンジしたい希望のコースなどを含め職業訓練を受けたいことを伝えると、諸条件はクリアしていました。
見学会予約
申し込み資格のひとつとして、訓練校の見学会に参加が必須条件とのこと。
希望する場所の見学会がハローワークへ行ったその日(同日午後)、入校期ラストの会。
この見学会を逃すと次回の募集まで3ヶ月~半年待ちになります。
次にわたしが希望するコースが開講される保証は無し。
ハローワークの外に出て、その場からダメ元で訓練校へ直接電話。
予約締切5分前だったでしょうか……ギリギリ見学会の予約が取れました。
予約をとり、自宅へ戻りました。
移動時間を逆算すると、下調べ・見学準備に使える時間は2時間。自分なりに調べた内容は以下の通りです。
見学ポイント
- 校舎の状況・雰囲気
- 見学担当者や在校生の雰囲気
コースによって3ヶ月~長いもので数年、毎日通う場所になるので、教室の状態は?明るさは?空調は?など学習環境を確認。
見学担当者とのやり取りを通して、受け答えの印象もチェックもお忘れなく…‥‥。
質問内容
- 修了生の就職先
- 就職支援の詳細
- カリキュラム内容
- 訓練校の特色(売り)
- 担当講師の経歴
上記内容をメモして、ハローワークでいただいた応募要項や書類を熟読してから、いざ見学会へ!
見学会参加|爪跡を残す
少々オーバーに聞こえますが、見学会を「面接の延長線」と捉えていたので、服装はスーツを選択しました。
- インパクト重視
- 第一印象を大切に
- 差別化を図る
職業訓練はコースによって、年々面接試験の倍率が上がり合格は楽ではない状況です。
何をすれば合格ができるか…当時わたしの知る限りどこにも掲載されていませんでした。
見学会参加者はラフな格好が多数を占めると予想。
見学会を面接の延長線と考え何かしらの爪跡を残すよう行動へ……。
予想通り、見学会参加者で男女ともにスーツ姿の人はいませんでした。
面接で正装される方は多いので差別化は難しい。
見学会から面接時のようにスーツ姿で参加し本気度をアピールするという発想に行きつきました。
後日談ですが、入校後に就職支援担当者(試験面接官)より見学会でのわたしが、印象的だったとお声掛けくださいました。
見学会は説明が主で準備していた質問内容の半分は網羅され、最後に質疑応答で終了となりました。
ちなみに個別質問に優しく対応してくれた方は、面接試験の担当者の一人とわかるのはもう少しあとのお話……。
応募書類|志望動機は経験・失敗・抱負の文章構成
応募書類は、わたしを知ってもらう初めてのアプローチ。
「志望動機」がとても重要とハローワーク担当者からお話があり、志望動機の文章構成は「過去=経験」「現在=失敗」「未来=抱負」の流れで考えました。
- 過去=今まで関わった仕事(経験)
- 現在=自分に足りないもの(失敗)
- 未来=職業訓練校での学び(抱負)
上記に加えて、複数のコースの中から「なぜwebデザイナーコースを選択したのか」も文章に落とし込みました。
その他に対応したこと
- 志望動機をデータ保存⇒面接対策に役立つ
- 応募書類発送前にハローワークへ⇒押印
- 証明写真(データ)⇒転職の際に使用できる
各訓練校の応募要項を必ず参照しましょう
面接予約・面接対策
わたしが応募する訓練校は、各自で面接予約が必須。
ハローワークで応募書類に押印してもらい、その場ですぐに面接予約の電話をしました。
面接予約電話の際「日時」「場所」「受験番号」をメモする。
メモした内容を受験票に記入し、用意していた写真を書類に添付します。
面接対策
わたしが考える「訓練校に入校してほしい人」
- 職業訓練終了後3ヶ月以内に就職できそうな人
- 休まず通える人
- 幅広い年齢層の人と最低限のコミュニケーションをとれる人
職業訓練の概要は複数の情報が出回っているのでここでは省略します。
訓練校は国からの補助があり、修了後3ヶ月以内の就職率によって国からの補助増減があると知りました。
※当時の情報
- 途中で辞めてしまう人
- スキル取得が目的で就職活動に消極的な人
上記のような人が入校すると、就職率が下がり訓練校の運営に影響がでるので選考はよりシビアになると考えられます。
面接試験官は、提出済み応募書類を見ながら面接を行います。
書類に記入した内容と面接で発言にブレのないように心掛け、保存しておいた志望動機などを読み返し面接対策に取り組みました。
実際に受けた集団面接の質問内容
(現在はコロナ禍の影響で難しいですが)当時は、余裕をもって面接時間の1時間前には現地に到着しました。
予定時間前後には、待機場所に20代~60代の男女20名弱いたと記憶しています。
掲示板には、提出書類に記入する名称などが表示され、その場で記入する作業がありました。
集団面接
- 待ち時間は読書+面接対策してきたことをイメージトレーニング
- 予定時間を30分遅れてのスタート
- 面接官:男女各1名(計2名)
- 面接者:3名(集団)
- 答える順番は、左端から、次は右端からを交互に繰り返す
- 主に男性面接官が質問
- 女性面接官は面接者の誘導、案内、指示出し(見学会の担当者)
※諸注意として「できるだけ具体的に・短く・要領よくお話しください」の指示が面接中に何度も入りました
質問に対し、聞かれていないことまで答えてしまうと、男性面接官から「聞きたいことは×××です!それについてはどうですか?」と突っ込まれることも……。
和やかな雰囲気というよりは若干、圧迫面接のように感じました。
参考までに、集団面接で聞かれた内容を以下にまとめました。
面接内容
- 今までの職業経験の経歴を簡潔にお伝えください
- なぜwebデザイナー科を受講しようと思いましたか?
- 今日現在までの求職活動状況をお話ください
- ここでの勉強をどう活かしていこうと考えていますか?
- webデザイナー科受講にあたって自分なりにしてきたことはありますか?
- この訓練校を選んだ理由はなんですか?
- (休職期間が数カ月続いている人へ)この時期に訓練を受けようと思った理由は?
- 職業訓練中に内定が決まりそうな時はどうされますか?
- きちんと通うことはできますか?
- 人間関係は大丈夫ですか?
- (子持ち母へ)子育てとの両立は可能ですか?
面接時間は20分前後、面接終了後流れ解散となりました。
【職業訓練】申し込み準備・見学会・面接対策のまとめ
上記の対策をし応募書類準備・面接試験に挑み、無事合格することができました。
給付金をいただきながら新しいスキルを学べる職業訓練校はとても有難い環境です。
出席日数が足りないと退校になる厳しさもありましたが、webデザインを一般的なスクールで受講した場合30万円~50万円以上の費用が……。
職業訓練ではテキスト代・交通費以外は無料で学ぶことができました。
もちろん、訓練校を修了したからといって全員が転職できるとは限りませんが、わたしは職業訓練校を修了してから約1ヶ月後に希望の職種で転職することができました。
以上が、職業訓練申し込み準備から面接対策の体験談となります。
これから挑戦される方はハローワークで最新情報を入手することをおすすめします