【犬の匂い】6つの消臭対策と気になるニオイの原因を徹底解説!

【犬の匂い】6つの消臭対策と気になる匂いの原因を徹底解説!

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「朝起きて愛犬のいるリビングがおしっこ臭い?」
「帰宅して玄関に入ると臭いが気になる……」
「洗濯物や布製品が臭う気がする……」

室内犬との生活で「ニオイ」に関するお悩みはありませんか?

現代、室内で愛犬と共に生活するスタイルが主流になったことで、犬特有の匂いを室内で感じる機会が増えました。

不快なニオイに悩まされず、大好きな愛犬と心地よく過ごしたい!と願っている人も少なくないでしょう。

この記事では筆者が、愛犬ももとの生活の中で犬の気になるニオイについて、獣医師のアドバイスや書籍で調べたことを実践し、まとめました。

6つの室内消臭対策

  • 室内清掃は犬用消臭スプレーを併用
  • 消臭効果の高いペットシート(トイレ用シート)を使用
  • 犬用グッズは水洗いor犬用消臭スプレーで清潔に
  • うんちが臭わない袋を使用
  • カーテンの洗濯or犬用消臭スプレーで清潔キープ
  • 空気清浄機の使用

6つの犬消臭対策

  • 犬の体臭改善➡身体を清潔にする
  • 口腔ケア➡歯みがき
  • たれ耳犬は要注意➡耳を清潔に保つ
  • 犬のストレス状態を改善
  • 食事の見直し➡ドッグフード
  • 専門家のケア➡1~2ヶ月に1回程度

6つの消臭対策やニオイの原因について徹底解説していますので、ぜひ最後までお読みください。

※この記事では、「におい」の表現として「匂い」「臭い」「ニオイ」と使い分けています

目次

6つの室内消臭対策!気になるニオイを消すためにできること

6つの室内の消臭気になるニオイを消すためにできること
  1. 室内清掃は犬用消臭スプレーを併用
  2. 消臭効果の高いペットシート(トイレ用シート)を使用
  3. 犬用グッズは水洗いor犬用消臭スプレーで清潔に
  4. うんちが臭わない袋を使用
  5. カーテンの洗濯or犬用消臭スプレーで清潔キープ
  6. 空気清浄機の使用

室内の消臭対策の基本は、こまめな換気です。

窓を開け、空気を入れ替えることで気になるニオイが室内にこもるのを防ぎます。

室内の換気をしたうえで、気になるニオイを消すためにできることをいくつか紹介します。

①室内清掃は犬用消臭スプレーを併用

愛犬のいる室内清掃は、掃除機の他に粘着テープのコロコロで被毛をキャッチし、犬用消臭スプレーを併用します。

水洗いできない、ソファーやクッション、カーペット(絨毯)やカーテンなどは、ニオイがしみ込んでいます。

万が一、愛犬がなめても安心な「犬用(ペット用)消臭スプレー」を選びますが、お店には数多くの消臭スプレーがあります。

わが家が愛用しているのは、JOYPET(ジョイペット) 天然成分消臭剤オシッコのニオイ・汚れ専用 270mlAmazonでも購入できます。

ももいぬ
いろいろ試してみよう

②消臭効果の高いペットシート(トイレ用シート)を使用

消臭効果の高いペットシート

わが家にももをお迎えした当初は、一般的なペットシートを使用していましたが、ペットショップのスタッフさんと仲良くなり、おすすめ品や商品情報をゲット!

スタッフさんおすすめ品のひとつ、画像にある吸水性に効果のある「瞬乾ペットシート Salari」を店頭購入しました。

まず、一番に良さを実感したのは朝リビングに入った瞬間

さすがに無臭とはいかないまでも、使用前はリビングに入ると、おしっこ臭がもわ~と広がっていたリビングが、驚くほど変わりました。

ペットシートだけで、消臭効果が実感できるとは、本当に衝撃的でした。

Amazonでも購入可能です!

唯一のデメリットとしては、一般的なペットシートに比べてお値段が高い点です。

メーカー側は「1日1枚の使用で経済的でエコ」をコンセプトにしているようですが、わたしの嗅覚では、頑張っても犬のおしっこ3~5回までが限界でした。※室内温度により変動あり

また、愛犬ももは、トイレのメッシュ部分がお気に入りのようで、寝そべったり身体をこすりつけるので、排便時は都度ペットシートを交換。

コスト面を考慮する場合は、こまめに交換できる日中はリーズナブルなペットシートを使用し、外出時や夜は吸水性が高く消臭効果の期待ができるペットシートを併用するとよいでしょう。

消臭効果の高いペットシートは他にもありますので、お試しして飼い主さんや愛犬にベストなペットシートが見つかるといいですね。

③犬用グッズは水洗いor犬用消臭スプレーで清潔に

犬用グッズは、洗濯または消臭スプレーで清潔に保ちましょう。

布製やロープのようなおもちゃは、よだれがベッタリ浸み込んでいるので水洗いだけではニオイは落ちませんでした。

丈夫な生地のおもちゃの洗い方

  1. お湯ですすぐ
  2. 洗濯機で洗う ※ペット用洗剤を使用

重曹での洗い方

  1. 桶にお湯をため、おもちゃを入れ汚れを落とす
  2. ①のお湯の中に重曹を入れる
  3. 重曹入りのお湯の中でおもちゃを揉み洗いする
  4. 洗い流して干す

重曹は、除菌・消臭効果が期待できるので、家庭に常備しておくとよいでしょう。

ぬらすことがNGな布製品のおもちゃの場合、丈夫なポリ袋に、おもちゃと重曹を入れて中身が出ないように持ち袋をふりふり!

しっかり振り終わったら、重曹を掃除機で吸い取ると消臭効果が得られるようです。

また、ロープのような結び目があるおもちゃは、熱湯消毒⇒天日干しが効果的です。

参考サイト:「知らないと損!愛犬のおもちゃの洗い方と洗剤の選び方

ペット用消臭スプレーをおもちゃに使用する際は、使用可能かどうかを確認したうえで使用しましょう。

④うんちが臭わない袋を使用

うんちが臭わない袋

我が家にとって「うんちが臭わない袋」は必需品です。

以前、うんちが臭わない袋のストック切れで黒いサニタリー袋を代替えで使用したところ、ゴミ箱は便臭のニオイが漂っていました。

はAmazonでも購入可能!防臭力の効果が期待でき自信をもっておすすめできます。

⑤カーテンの洗濯or犬用消臭スプレーで清潔キープ

繰り返しお伝えしていますが、布製品はニオイが付着しやすいです。

濡らしても大丈夫であれば、ニオイ消しには洗濯が有効です。

しかし、カーテンは大物なのでこまめに洗濯は手間がかかる、そもそも家庭の洗濯機では洗えない素材を使用している……などの場合は、消臭スプレーがお役たちです。

最近は、様々な商品がありますのでご家庭に合ったものを選ぶと良いでしょう。

注意点として、人間が生活する上で発する匂いに効果のある消臭スプレーと、愛犬の匂い対策の消臭スプレーでは、使用成分や効果効能が異なります。

愛犬がなめても安心な犬用消臭スプレーを選ぶようにしましょう。

また、吹きかけるカーテンがスプレーしても大丈夫なものか、事前に確認することもお忘れなく。

⑥空気清浄機の使用

筆者は、空気清浄機は未使用ですが犬の匂い対策について調べていくと、使用されている愛犬家が増えている印象でした。

メーカーによって多少の違いはありますが、消臭機能付き空気清浄機は、特殊なフィルター機能を搭載。

フィルターにニオイ成分を吸着させイオンパワーで、犬臭をノックアウト。

さらに、空気中に漂っているペットの被毛や花粉・ちりやホコリなどをキャッチする効果があるのが特徴です。

アレルギー持ちの飼い主さんだと、愛犬の被毛で鼻がムズムズすることも……。

犬の匂い対策以外にも、花粉やハウスダストなどのアレルギー対策にも効果を発揮する消臭機能付き空気清浄機をチェックしてみてはいかがでしょうか。

6つの犬消臭対策|お手入れや生活改善で犬の匂い消し

6つの犬消臭対策お手入れや生活改善で犬の匂い消し
  • 犬の体臭改善|身体を清潔にする
  • 口腔ケア|歯みがき
  • たれ耳犬は要注意|耳を清潔に保つ
  • 犬のストレス状態を改善
  • 食事の見直し|ドッグフード
  • 専門家のケア|1~2ヶ月に1回程度

犬のニオイ消し・消臭対策の基本は清潔にすることです。

清潔にするには、毎日のお手入れや生活改善が重要になります。

犬の体臭改善|身体を清潔にする

  • 肛門腺しぼり
  • 身体をふく
  • ブラッシング
  • 定期的なシャンプーと乾燥

カラダを清潔にするために、わが家の愛犬ももの対応を踏まえて説明します。

※あくまでも、わが家のやり方になりますのでご了承ください

肛門腺絞り

この記事の後半で詳しく解説している肛門腺しぼりは月1回程度、病院やペットサロンで行うとよいでしょう。

ももいぬ
獣医師やトリマーさんはプロなので安心しておまかせ✨

身体を拭く

身体を拭く目的は、「シャワーするほどではないが、汚れやニオイが気になるときに犬の身体を清潔にする」ためです。

起床時、寝ている間の体臭や尿臭が愛犬の身体に付着しているときは、ペット専用のシャンプーシートなどを使って優しく拭きます。

わが家は、を愛用中。

夜中に愛犬がどのような行動をしているのか、録画できるwebカメラを設置していなければ、わからないでしょう。

例えば、夜中ケージ内で尿をして肉球で踏んでしまう、トイレで尿をしたあとカラダをこすりつける……など、している可能性があると筆者は考えています。

なないろ
起床時、シャンプーシートで全身を拭いてからリビングへ~わが家の習慣です

ブラッシング

ブラッシングの目的は、「血行促進」「被毛を美しく整える」「コミュニケーション」です。

全身のお手入れをとおして、愛犬の健康状態もわかるでしょう。

ももはピンブラシを使用しています。

毛の長い犬種は、おしっこが毛に付着するため、ニオイの原因に。

また、長い毛が毛玉になると、雑菌が増えてしまうこともあります。

毛に付着した汚れをブラッシングで取り除くことで、匂い消しには効果が期待できそうです。

ももにはブラッシング用のスプレーを軽く吹きかけてから、優しくなでるようにブラッシングしています。

定期的なシャンプーと乾燥

シャンプーの目的は、「犬の被毛に付着した汚れやニオイを洗い流し、清潔に保つこと」です。

犬は、猫のように自分の被毛をペロペロなめて整える習性はないので、飼い主さんが積極的に愛犬のお手入れをする必要があります。

参考までに、もものシャンプーや乾燥の流れをお伝えします。

もものシャンプーのやり方(ペットサロンオーナー直伝)

  1. 犬が入る大きさの桶に少量のシャンプー液を入れシャワーをかけ泡立てる
  2. ももを泡の中に入れる
  3. 目や耳に水が入らないように気をつけながら優しく身体を洗う
  4. すすぎは、弱めのシャワーで丁寧にシャンプー液を洗い流す

シャンプー後は、被毛を含め全体を必ず乾かしましょう

半乾きのままだと、風邪をひく・犬の皮膚に雑菌が繁殖して皮膚炎になってしまう恐れがあります。

タオルドライ・乾燥

  1. 吸水性の高いタオルドライで愛犬の身体をふく
  2. ドライヤーでしっかり乾燥 ※くれぐれも火傷には気を付けましょう。

注意:シャンプーのやり過ぎはNG 月に1〜2回程度がベストと言われています

犬の皮膚は弱いので、シャンプーのやり過ぎは肌を保護している脂まで洗い流してしまい、肌が乾燥してしまうと皮膚の病気に繋がるので要注意です。

また、犬にとって自分の体臭が消えてしまうことは不安になることもあるようです。

シャンプーした日、愛犬ももの様子を見ていると室内のマットに背中をこすりつける動きをしていました。

こすりつける理由として、「シャンプーの香りをとるため」や「こすりつけている場所のニオイを自分につけるため」など諸説あります。

口腔ケア|歯みがき

犬の口臭の原因は「歯石」と「歯周病」と言われています。

口腔内について調べると、人間と犬とでは口腔内の唾液pH(ペーハー)の値に差があるそうです。

唾液の違いは、歯に付いた歯垢(しこう)が歯石(しせき)に変化する日数で、人間は約25日間に対して、犬は3日間と早いのが特徴です。

参考外部サイト:「ほぼすべての口腔内トラブルは歯石から」犬の歯医者さん

お恥ずかしい話ですが……、愛犬もも(現在8カ月のPuppy)は甘噛みが激しいので毎日の歯みがき習慣はできていません。

今回、この記事を執筆するにあたって調べたことを参考に、歯みがきの習慣をつけていきます。

愛犬の歯を守り正しい口腔ケアをすることで、犬の口臭が軽減され消臭対策へ繋がるでしょう。

たれ耳犬は要注意|耳を清潔に保つ

犬の耳が臭いというお話をしましたが、犬がなりやすい病気の一つに、外耳炎が挙げられます。

人間とは耳の構造が異なり、通気性がよくありません。

さらに、「耳道が細い」「耳毛が多い」「たれ耳の犬種」などの理由から外耳炎になる確率が増えます。

愛犬の外耳炎を予防する方法としては、耳を清潔に保つことですが、掃除しすぎることで皮膚を傷めてしまい外耳炎を発症する場合も……。

獣医師などの専門家に指示を仰ぎ、正しい耳のケアを心がけましょう。

わたしが注意していることは、シャンプーなどで耳が濡れたとき、必ずタオルで丁寧に拭き取ることです。

一日数回は、たれ耳をペロンとめくってニオイは?赤みは?などチェック。

日頃から愛犬の正常な耳の中を見ておくことで、異常が起きたときにすぐに気が付き耳のニオイ対策へ繋がるでしょう。

犬のストレス状態を改善

犬はストレス状態でいると体臭が強くなることがあります。

人間には脇の下にあり、犬は身体全体にある「アポクリン汗腺」は、ストレス状態になると活性化する特徴があるのはご存知ですか?

例えば、人間が極度に緊張してわきの下が異常に臭う……というのは、まさしくアポクリン汗腺から出た汗なのです。

ストレス状態で活性化する「アポクリン汗腺」を刺激しなければ、ストレス状態による強い体臭は軽減され、消臭対策になるでしょう。

食事の見直し|ドッグフード

体臭や口臭は、犬が食するものによって異なると言われ、香りが強めの脂質やタンパク質をとると口臭がきつくなります。

脂質を過剰に摂取すると腸内細菌が変化してしまい、腸内環境は乱れた状態になることも……。

食事の見直しをすることで、気になるニオイの改善が期待できるでしょう。

専門家のケア|1~2ヶ月に1回程度

  • 皮膚トラブルを避ける
  • お手入れのトラブルから愛犬を守る
  • 専門家からのアドバイスを受ける

ももは、1〜2ヶ月に1回を目安にペットサロンへ通っています。

愛犬のケアはある程度自宅でも可能ですが、わたしが考える「犬の専門家のところへお金を払ってでもお願いするメリット」は以下のとおりです。

皮膚トラブルを避ける

例えば、室外のドッグランへ行くと、身体中土や砂にまみれるもも。

楽しく遊んだあとは、自宅でシャンプーや乾燥をおこないます。

少量のシャンプー液を良く泡立てて優しく洗い、すすぎは念入りに……

タオルドライを丁寧に行いドライヤーでしっかり乾燥する

上記を心得て対応していますが、飼い主のわたしは素人です。

知らず知らずのうちに、愛犬の皮膚に負担がかかっている場合もあるでしょう。

一定の間隔でペットサロンなどでプロの施術を受けることで、皮膚トラブルをを避けられています。

お手入れのトラブルから愛犬を守る

ももの爪切りをした際、深爪をして出血させてしまって以来、自宅での爪切りを控えています。

肛門腺しぼりやトリミング(毛をカットして整える)、爪切りは、動きの激しい我が家の愛犬ではハードルが高く、無理に行うと思わぬ怪我につながると自覚しました。

サロンでは、施術台にリードのような紐をつけて安全を確保しながらトリミングを行うので、プロにお任せしています。

専門家からのアドバイスを受ける

ペットサロンへ行くと、「動物病院へ行くほどでもない愛犬のちょっとした行動についての悩み」を相談。

日々、様々な犬種と触れ合っているプロなので、愛犬の姿を客観的に見てのアドバイスはとても助かっています。

ここでひとつ。

愛犬の避妊手術のエピソードをお伝えします。

当時通っていた病院は、入院~退院までに5日間。

わたしも初めてのことだったので、主治医の言われるがままに予約をしました。

上記を、ペットサロンのオーナーに話したところ……

最近では、日帰り手術もあり平均的に1泊2日で退院する病院が多い中、5日間は長い
サロンでの様子から、長期入院は不安定になる
もし可能であれば、もう少し情報を集めて病院を決めても良いのでは……

とアドバイスを受けてから、急いでネットや電話で病院に問合せ。

数か所、ももを連れて受診し退院までに5日かかる話を伝えたところ、どこの病院も入院期間が長い!と驚かれていました。

新しい主治医が見つかり、飼い主も納得した上で手術をお任せでき、1泊2日で無事退院することができました。

ももにとっては、家族以外の人と接する機会は社会性に繋がり、飼い主にとっては専門家のアドバイスを伺えるので、今後も定期的にペットサロンを活用していきます。

ニオイの原因|犬にも体臭があるの?犬の匂い5つの種類

ニオイの原因犬にも体臭があるの?犬の匂い5つの種類
  • 肛門腺
  • おしっこ・うんち臭
  • 口臭
  • 耳が臭い
  • ストレッサー(ストレス要因)

ここまで室内や犬の消臭対策について解説してきました。

ここからは、ニオイの原因についてお伝えします。

愛犬と共に生活をしている人はわかると思いますが、犬にも体臭があるのです。

人間は、全身に「エクリン汗腺」と、わきの下や乳輪部に「アポクリン汗腺」が存在します。

犬には、サラサラした汗を出す「エクリン汗腺」は鼻先と肉球のみ、「アポクリン汗腺」は全身に存在するのです。

人間でいうベタベタした脇汗が出る「アポクリン汗腺」が犬には全身にあるため、汗と皮脂が酸化して雑菌が増え、犬の体臭が発生するのです。

つづいて「犬の匂い」を種類別に解説していきましょう。

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肛門腺

ニオイの原因のひとつとして、犬の肛門腺があげられます。
犬の肛門の周り(左右両脇の4時と8時の位置に)肛門腺があります。

犬の肛門腺開口・分泌液図解

肛門腺は、強いニオイの分泌液を出します。

本来、排泄時や興奮したときに自然に分泌する仕組みになっていますが、犬自身でスムーズに排出できないと肛門腺に分泌液がたまってしまいます。

分泌液がたまると、人間には鼻につくニオイとして感じるほか、肛門腺が炎症を起こす場合があります。

そこで、月に1回程度の「肛門腺しぼり」を行うことで、強いニオイの分泌液が溜まらなくなります。

定期的な肛門腺しぼりで犬の炎症リスクを抑え、飼い主にとっては強いニオイが軽減され快適ですね。

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なないろ
後ほど肛門腺しぼり後の画像があります

肛門腺しぼりは、やり方を覚えれば飼い主さん自身でも行うことはできますが、犬にとってはデリケートな部位なので触られるのを嫌がり、上手にできないことも……。

肛門腺しぼりは別途費用は掛かりますが、動物病院やペットサロンなどで対応可能です。

ももは甘嚙みが多く拘束されるのを嫌がるため、プロにお任せしています。

病院で写真撮影の許可を得た肛門腺しぼり後の画像をアップします。

ももいぬ
ももの分泌液が付いたリアル画像が出てくるので、閲覧注意!
肛門腺しぼり後の画像
※こちらをクリックすると画像が表示されます

※茶色の部分が分泌液になります

おしっこ・うんち臭

説明するまでもなく、排泄物は強いニオイを発生します。

おしっこや、うんちの排泄物も室内で気になるニオイの原因に。

排泄物のニオイ対策は、排泄後すぐに処理をすることが基本中の基本!

なないろ
わが家の処理の仕方はこちら↓
  • トイレにある排泄物+汚れたシートを取り除き袋に入れる
  • トイレを消毒・掃除する
  • トイレ周りも消毒・掃除する
  • トイレに新しいシートを装着する
ももいぬ
お尻を拭くのも忘れないでね!

排泄物は、健康の指標になります。
いつも以上におしっこのニオイが強く感じられる場面としては、下記が考えられるでしょう。

  • 水分不足
  • フードや薬の影響

水分不足

犬の水分量が不足すると、尿が濃くなりアンモニア臭が強くなり、結果として尿のニオイがきつくなることがあります。

人間でも起床時に尿のニオイを強く感じるのは、上記の理由と同じだからです。

フードや薬の影響

犬が口にするドッグフードや服用している薬によっては、尿のニオイに変化が出る場合があるようです。

上記の理由以外に、いつもより強いニオイの尿臭を感じた場合は、素人判断はせず動物病院への相談をおすすめします。

口臭

  • 口腔内の水分不足
  • ドッグフードの劣化
  • 歯周病
  • その他

犬の口臭にはいくつかの原因があるので、一つひとつ簡単に説明していきます。

口腔内の水分不足

口腔内の水分が不足すると口の中が乾燥します。

すると唾液の粘度があがるため、口臭が発生。

室内が暑い場合、舌を出して「ハァハァ……」と口呼吸しているときも、口腔内の水分は少なくなり乾燥していきます。

なないろ
愛犬の水分摂取量と適切な室内環境が口臭対策に効果的

ドッグフードの劣化

ドッグフードの劣化も、口臭に影響します。

ドライタイプのドッグフードの匂いを初めて嗅いだとき、独特な匂いに驚きました。

もともと、強い匂いのドッグフードですが、開封後に空気に触れると酸化が進みます。

ウェットタイプのフードよりも、保存に強いと言われているドライタイプのフードですが、開封後は徐々に劣化。

フードの劣化は匂いにも影響すると考えられています。

愛犬の口臭がいつもとは違うな……と感じられたときは、ドッグフードの品質状態のチェックを忘れずに。

可能であれば、劣化する前に食べきれるサイズのドッグフードを用意するとよいでしょう。

歯周病

歯周病も、口臭の原因になります。

犬の口臭の原因は歯周病がダントツの1位。

犬の歯垢(しこう)が歯石(しせき)に変化する速さは、人間よりも早いそうです。

獣医師によると、3歳以上では約8割の犬が歯周病を発症しているとのことでした。

犬も人間も歯周病になると、歯垢や歯石が発する異臭や、炎症によって膿(うみ)が生じ、腐敗臭に似た口臭を発生します。

ももいぬ
ワンコはじぶんで歯をみがけません……

愛犬の歯周病による口臭は、飼い主の責任です。
歯石になる前の歯垢を取り除き、愛犬の口腔内を清潔に保つことが大切。

その他として、胃や腸などの内臓疾患が口臭の原因になる場合が考えられます。

鼻につくような酸っぱいニオイ、アンモニア臭、食糞をしていなにのに便のニオイ……

深刻な状況になる前に、専門家へ相談してみてはいかがでしょうか。

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耳が臭い

ももの耳が臭かったときのお話です。

室内で過ごしていると、後ろ足でしきりに耳をかいたり、床に耳をこすりつけたりしていました。

不思議に思い耳をめくって見てみると、耳の中が赤く、鼻につくニオイがしたので動物病院を受診。

結果、マラセチア菌による外耳炎と判明しました。

マラセチアは、ヒトを含む恒温動物の皮膚に常在する酵母です。通常は皮膚の正常フローラの中の寄生菌として存在していますが、しばしば皮膚疾患を引き起こすことが言われています。マラセチアの大きな特徴は、脂質を要求することであり、この理由から脂質好性酵母とも呼ばれているほどです。

マラセチア(関東化学株式会社)
なないろ
ミニチュアダックスフンドは、たれ耳で外耳炎になりやすい犬種なので、清潔を保ち再発防止を心がけています

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ストレッサー(ストレス要因)

前述したとおり、犬には、アポクリン汗腺が全身にあり、アポクリン汗腺は、人間のワキガ臭の原因と言われています。

ワキガは、自律神経がストレッサー※1により刺激され、アポクリン汗腺が影響を受けてニオイが強くなります。

身体全身にアポクリン汗腺がある犬に、過度なストレッサーがかかり、ストレス状態※2になるとニオイが強くなる可能性があるようです。

愛犬のストレッサーを把握し取り除くことで、強いニオイを和らげられるでしょう。

※1.ストレッサー:ストレス状態を引き起こす原因(要因)
※2.ストレス状態:外部からなんらかの刺激を受けることで生じる緊張状態

ニオイの原因については以上です。

愛犬のいる室内の消臭対策をする上で、ニオイの原因を正しく知ることはとても重要になります。

室内に犬の匂いが残る?気になるニオイの場所を徹底調査

室内に犬の匂いが残る?気になるにニオイの場所を徹底調査
  • 愛犬の憩いの場所|ケージ・クレイト
  • おしっこ・うんちを受け止める|トイレ(トレイ)
  • よだれベタベタ|犬用おもちゃ
  • うっかり忘れがち|室内カーテン
  • 人間の生活用品|カーペット・ソファー・椅子
  • エアコンの季節は要注意|壁紙・エアコン

ここまで、ニオイの原因について解説しました。

つぎに、室内のどこからニオイがするのかを場所別でお伝えします。

愛犬の憩いの場所|ケージ・クレイト

1日のうち愛犬が長い時間過ごす場所であるケージやクレイトは、愛犬の体臭が付着しやすいです。

ケージの中には、愛犬用のトイレ・おもちゃなどが置いてありますが、「排泄物のニオイ」や「よだれ」がベッタリ。

また、ケージ内の柵を歯でガリガリしたり、ペロペロなめたりすることも……

必然的に、ケージ周りは愛犬の体臭や排泄物・よだれのニオイが漂っていると考えられます。

愛犬がなめても安全な除菌・消臭効果の高いスプレーは、Amazonで購入可能です。

こまめなケージ内やクレイトの掃除は、消臭対策に効果が期待できるでしょう。

おしっこ・うんちを受け止める|トイレ

愛犬の排泄物をひたすら受け止めてくれる「トイレ」!
感謝しかないトイレですが、もれなく排泄物のニオイも付着します。

排泄物は素早く処理をするとと同時に、トイレの掃除も必須です。

トイレには、ペットシート(トイレ用シート)を敷いて使用しますが、このシートをこまめに交換することがニオイ対策に大きく影響します。

シートを換える際、Amazonでも購入できるJOYPET(ジョイペット) 天然成分消臭剤オシッコのニオイ・汚れ専用 270mlは、愛犬がなめても安全な除菌・消臭効果の高いスプレーです。

トイレ全体に吹きかけて掃除をすることで、気になるニオイが軽減されるでしょう。

よだれベタベタ|犬用おもちゃ

愛犬のおもちゃには、よだれがベタベタについています。

ももいぬ
ワンコはなんでもペロペロなめちゃうの~

よだれが付着しているおもちゃは、雑菌が繁殖するのでニオイが……

布製など洗濯が可能であれば、しっかり水洗いしましょう。

プラスチック製やその他のおもちゃは、水洗いまたは愛犬がなめても安全な除菌・消毒で拭き掃除や、天日干しをして雑菌の繁殖を抑えることが大切です。

うっかり忘れがち|室内カーテン

布製のカーテンは「ニオイを吸収しやすい」特徴があります。

水洗いする頻度が少ないカーテンは、愛犬の体臭や排泄物などの気になるニオイが漂っていると考えられます。

こまめに洗濯することが消臭対策に効果的ですが、厚手のカーテンを毎日洗濯することは現実的ではありません。

そこで、カーテンに使用でき・愛犬にも安全な消臭スプレーをカーテンに吹きかけます。

スプレーの消臭成分が気になるニオイを分解してくれる商品もあるので、試してみてはいかがでしょうか。

人間の生活用品|カーペット・ソファー・椅子

人間の生活空間にあるカーペットやマット、ソファーや椅子などにもニオイが付着します。

なないろ
子犬時代はトイレトレーニングの失敗でカーペットにそそうすることも……取り外しができるマットであれば、簡単に水洗いできますね

水洗いできないカーペット(絨毯)やソファー・椅子などは、スチームクリーナまたは、愛犬がなめても安心な除菌・消毒スプレーなどを吹きかけて消臭しましょう。

※ソファー・椅子などの製品にスチームやスプレーが使用できるかどうか要確認

エアコンの季節は要注意|壁紙・エアコン

壁紙は洗濯することはできません。
ニオイが付着したり、汚れたりした場合は壁紙の張替えが必要になります。

人間の生活臭から犬の匂いまで、多数のニオイが付着しています。
気になるニオイや汚れがひどくなると、壁紙の色が変色することも……。

張替えするほどひどくなる前に、日ごろからこまめなお掃除を心掛けましょう。

また、エアコンを使用する季節では窓を閉めきっている場合、ニオイが室内にこもりやすいです。

ニオイは空気中に漂うため、適度な換気が必要になります。

壁紙やエアコンのフィルターをこまめに掃除し、換気して室内の空気を入れ替えることで消臭対策に効果が期待できるでしょう。

犬の専門家へ|対策してもニオイが強いときは病院受診

犬の専門家へ 対策してもニオイが強いときは病院受診

ここまで、犬の匂い対策について解説してきました。

様々な対策をしても、愛犬から気になるニオイが発する場合は、病気などの可能性が考えられます。

また、皮膚症状や機嫌などニオイ以外の症状が出ている場合も……。

動物病院へ受診した際は、気になるニオイについて相談してみてはいかがでしょうか。

【犬の匂い】消臭対策をして愛犬と快適に過ごそう!

犬の匂い・消臭対策、原因について解説しましたが、愛犬自身に原因がある場合と周辺環境が要因となっている場合と様々です。

また、体臭や口臭の状況によっては病気が隠されている可能性も……。

消臭対策で対応可能か専門家の指示を仰ぐ必要があるのかなど見極めるためにも、日頃から愛犬の健康状態の把握が大切ですね。

正しい消臭対策をして愛犬と飼い主さんが快適に過ごせるために、この記事がお役に立てれば幸いです。

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