いま、この記事をご覧になっているあなたは保育士を継続しようか、転職しようか悩まれていますか?
それとも、たまたま偶然立ち寄ってご覧になっているでしょうか……。
この記事は、元保育士だったわたしの退職理由から転職内容、現在の働き方についてお伝えします。
やや長めの記事ですが、よかったら最後までご覧ください。
ここでは、”なないろ”の人となり、考え・行動パターンがわかります
わが家のミニチュアダックスフンドもも🐶と一緒にサイトを運営していきます
執筆当時、非常勤広報担当として働きながら通信制大学で心理を学びつつ、2021年に個人事業主となりました。
webライターとして開業した経緯についてお伝えします。
開業した経緯|異職種への転職
転職歴を振り返ると、
美容業界➡保育業界➡web業界とバラエティーに富んだ職歴で、周囲から驚かれることもしばしば。
ここでは、保育士退職から現在までについてお伝えします。
保育士退職のきっかけ
- 時間確保=介護や療育の対応
- 在宅勤務=イレギュラー時の対応
幼稚園・保育所・院内保育・病棟保育…現場で15年弱勤めました。
通常保育以外にも重度知的障碍(しょうがい)や発達特性をお持ちのお子様のケアーを含め、療育センターと連携し研修や自学から得た知識をベースに保育に携わりました。
当時、保育士として働いていた職場の勤務体制は早番・日勤・遅番のあるシフト制。
経験年数が上がると、
- リーダーとしてまとめ役
- 後輩指導
- 行事司会
- 保護者様の相談窓口担当
※その他多数の業務
上記が通常業務にプラス。
当時は健在だった両親のバックアップの元、夫と協力して共働きをしていましたが、幼少3人の子持ち母には厳しい現実でした。
その後、わたしの両親の疾病・介護問題・他界、我が子の発達面でのフォローが必要になり、いくつもの壁が立ちはだかり今までのように正社員で働くことが難しくなりました。
保育士の職業柄、人様のお子様をお預かりしてより良い保育を提供する、しかしフォローが必要な我が子を他の保育園へ預けて働いている現実に葛藤が生まれ……。
上記の理由から40代を目前にし、
- 時間確保
- イレギュラー時に対応可能な職種
上記を視野に入れ転職活動をスタート。
はじめのころは、書類選考すら通らずお祈りメールの連続。
無職期間を作らないよう希望条件を妥協し半ば強引な転職活動を続けました。
事務職未経験40代・子持ちの母が運良く内定をいただけても、「希望条件を妥協=無理をする」結果、家族や自分に負荷がかかり継続できませんでした。
わたしの棚卸し
- 自分にできることは?=スキル
- 自分がやりたい仕事は?=興味・関心
このまま転職を繰り返しても同じことの繰り返しになると気が付き、立ち止まり考えることにしました。
一体どうしたいの?
何が必要なの?
自問自答の日々を過ごし、様々な書籍を読み・ネット検索をし知恵やアドバイスを参考に実践。
試行錯誤を続け「わたし」について改めて考えてみました。
用意したのはノートと鉛筆。ノートの大きさは思考の大きさに通じると何かで目にしたので、わたしはA3サイズのノートを使用。
現在でもライティングやデザイン構成を考えるときに活用しています。
手を動かして文字や絵にすることで思考が可視化され、その後の作業がスムーズになりました。
今回の結果をまとめると以下の通りです。
できること
- 保育の知識
- 療育の知識(保育士、保護者目線)
- 心理学の知識
- 文章作成
- 趣味程度のPC
やりたい仕事
- PCを使う仕事
- 文章作成
- webサイトに関すること
求められる働き方
- イレギュラー対応可能な働き方
- 在宅勤務が可能な働き方
職業訓練校との出会い
仕事を終え、夜な夜な情報取集していると「職業訓練」の存在を知りました。
調べてみると、
- 受講料は無料(テキスト代は有料)
- 諸条件が揃うと失業保険を受給しながらスキルを学べる
- 職業訓練受講開始月から受給(自己都合退職は3ヶ月の待機後に失業保険が受給)
とありました。
webデザイナー科コース
受講科目の中に「webデザイナー科」コースを見つけ退職した翌日、朝一でハローワークへ。
職業訓練を受講したいと伝えると、わたしは諸条件が揃っていたので上記の恩恵を受けて受講することが可能と判明しました。
受講したい学校の見学会が、ハローワークへ行った日の午後から開催されるとわかり駄目もとで電話をすると予約OK。
数時間後には学校見学会へ出席することになりました。
“鉄は熱いうちに打て”
入校・修了
提出書類・面接試験対策の末、webデザイナー科に無事合格。
職業訓練校では、IllustratorとPhotoshop、htmlとcssを学びました。
最後の1ヶ月で、数名のグループに分かれテーマを決めて架空のwebサイトを制作して修了。
給付金をいただきながら無料で学べる環境だからこそ、出欠・遅刻早退は厳しく途中で離脱される方も……。
転職活動
web職は「40代・未経験」の就活は厳しいと言われます。
家族のイレギュラー対応可能という働き方を希望していたため、
正規雇用(正社員)ではなく、非正規雇用(非常勤)に的を絞りました。
そんな中、職業訓練修了の約1ヶ月後に、webデザイナーとして採用内定 をいただくことができたのです。
子持ち・40代・未経験での転職
活動内容の内訳
- 応募:15社
- 書類選考通過:8社中
- 一次面接落ち:3社
- 面接で条件合わず辞退:2社
- 採用内定:1社(合否待ち2社は結果前に辞退)
文章の書き方次第で書類選考通過率が変わるのを実感!
まだ見ぬ応募者に「直接会ってみたい」と採用担当者に思ってもらえる書類書き、重要です。
構成や表現次第で文章の印象が良くも悪くも変わることを身をもって知れたのは、現在のwebライター業にプラス。
また、「わたしの棚卸し」で考えを整理し、自分を見つめ直し振り返ることで、ブレない軸を持てたことも影響したようです。
その他の取り組み
- 毎週月曜日+1日、週2日以上は、朝一でハローワークへ行く
- ネット求人をチェックする
結果、約1ヶ月後に内定をいただくことができました。
ICTベンチャー企業へ
人生初の名刺には「webデザイナー」と記載されていましたが、ここでは様々な業務を経験しました。
代表はトップの立場でありながら、経理や人事を諸々一人で対応。
入社後、わたしは下記の業務を兼任することになりました。
代表のアシスタント的な業務
- カスタマーサポート
- 人事業務
- 広報担当
理解のある会社って感じ
やりたい仕事
- PCを使う仕事
- 文章作成
- webサイトに関すること
求められる働き方
- イレギュラー対応可能な働き方
- 在宅勤務が可能な働き方
上記の希望が実現しました。
この企業の代表は良い意味で人たらしな方で人柄が素晴らしい。
トップでありながら常に謙虚。
小さなことでも「ありがとう」の気持ちを忘れず、未経験のわたしにも感謝の言葉をかけてくださる方でした。
数年がたち、子ども費捻出のため収入増を模索していると、社長から働き方のアドバイスも……。
「Wワーク」という働き方を知り、このタイミングで探し始めました。
Wワーク・学び
Wワーク先を決める条件として「通勤時間短縮」を追加しました。
未経験で入社した勤務先は希望していた働き方が可能な職場でしたが、首都圏通勤にドアツードアで1時間30分。
往復3時間かかりました。
Wワーク先は通勤30分圏内で探したところ、タイミング良く徒歩圏内の場所・希望職種で採用されました。
通信制大学編入
現在、通信制大学に在学中です。学生の頃から心理学を学びたい気持ちを持ち続けていました。
社会人になり産業カウンセラーの養成講座に約1年受講・様々な研修に参加。
保育の現場では保育業務以外にも、保護者様のフォローも重要な役割で、心理学や傾聴のスキルはとても役に立ちました。
- 我が子の発達面での特性からフォローが必要
- 両親の看取りを通して心理面でいろいろな葛藤
- 自身の弱さを知り心と向き合う必要性を感じた
- 心理学の知識を仕事やプライベートでいかしたい
上記の理由から、子ども達のことや自分自身をとことん掘り下げてみたくなりました。
それでもあと一歩のところで躊躇(ちゅうちょ)していました。
「継続できなかったら……」「卒業できなかったらどうしよう……」などマイナス面ばかりが頭をよぎりました。
そのとき夫が「結果がどうであれ、挑戦したことは無駄にはならないよ」と優しく背中を押してくれて、社会人大学生となりました。
兼業webライター
webライターは、過去に単発仕事で執筆経験があったので、このタイミングで本格的に再開しようと模索しはじめました。
- 育児でイレギュラーが起きたとき
- 両親の疾病や永遠の別れで悩んだとき
- 転職したとき
喜怒哀楽を味わいながら、たくさんの情報収集をして対応。
リアルな経験・学びを通して得た知識や情報を、ライターの仕事として、いかしたいと考えるようになりました。
その後、過去の介護・福祉の経験から企業様サイトのコラム記事や、美容関係のサイト記事、現在はペットに関する記事も依頼され執筆しています。
正社員時代は、複数の転職経験はマイナス評価になる場合も多々あり……。
しかし、webライターとして活動している現在、企業様との面談では過去の転職経験はプラス評価され、過去の経験に無駄なものはないと実感しました。
個人事業主
「webライター・執筆業」で開業しましたが、はじめから個人事業主になろうと決めていたわけではありませんでした。
業務委託契約
コロナ禍のタイミングで、都内の職場から離れることになり、複数の収入源を確保するためにも引き続きWワークを考えました。
ある企業のwebライター求人が目に留まり応募。
有難いことに業務委託として採用されたことがきっかけで、個人事業主へと進むことになりました。
開業届提出
紆余曲折ありましたが、個人事業主を意識して約1ヶ月で開業しました。
記事にまとめて~
個人事業主として開業した経緯のまとめ
以上が、元保育士が個人事業主として開業にいたった経緯を、リアルな思いや経験談を書き記した内容です。
このように過去にさかのぼり記事を作成したことで、私自身も再度振り返ることができました。
この記事を最後までご覧くださったあなたに、ひとつでも響くものがあれば嬉しく思います。
なないろの雰囲気が伝われば嬉しいな~